ついにエロゲーすら楽しめなくなった ハミダシクリエイティブの感想を添えて

キャラゲーながらシナリオもいいよとおすすめされたゲーム、ハミダシクリエイティブをやった。感想、キツかった。

 

 

 

キャラゲーなのにキャラクターが不快だった。

まず主人公は半引きこもりで高校生の妹にゲームの課金代をせがむガチクズ。なのに能力が元から高く、押し付けられた生徒会長の職務をこなしていく。多分この「元から」の部分がミソで、常盤華乃ルートでこそ主人公が努力する描写が存在するが、パソコンの知識など元々主人公がスキルを持ってる場合が多い。なんというかシナリオを通してクズに見せかけた、実は元から仕事ができて思いやりのある人間に描かれている。そのためか話が進んでもあまり成長をしていない気がする。活躍はするけどクズの本質を残したままゲームが終わるさまは劇場版だけいいやつになるジャイアンに通づるものを感じた。さすがにハミクリを好きな人でも主人公を好きなキャラクターとして挙げる人は少ないんだろうと思う。悪口を言うと正常性バイアスによって自分のことを「やればできる子」と思っている人間ぐらいか。

妹は不憫だなあと最初は思っていたが、聖人過ぎて途中から気持ち悪くなった。

 

 

そして錦あすみ。天使と形容されるぐらい純一無雑な良い子。男性は苦手だがなぜか主人公は大丈夫で、3回目に会った時ぐらいには心を開いていたと思う。いやあキツイ。男嫌いかつ自我を感じられない(=なんでも言うこと聞きそうな)キャラクター、自分がレム系ヒロインと嫌っているそれに該当したため一番キモいと感じた。なんだよ、先輩のために鼻くそほじりませんって。

しかし一番驚いたのはハミクリで出してる音声作品の中で一番売れていたということ。某お天気キャスターのような「男性が苦手」という自分が嫌っている要素が、エロゲ界隈においてですらここまでステータスになるとは思わなかった。レム系ヒロインはエロゲオタクにも求められているのだ。

 

 

自分のなかのアングラの度合いとしてエロゲーヒエラルキーはとても高かった。だからこそオタクとしてこれまでエロゲーをやってきたのだが、それももう終わりを迎えようとしている。エロゲーの購買層から外れた自分は悪い意味で拗らせすぎたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

それはそれとしてアニメは観る。